セカンドライフを楽しみたいと思っている中年以上の方に、
「中国語を始めましょう!一緒にがんばりましょう!」
「すごくいい事いっぱいありますよ~!」
という記事を書いているアラ還おやじです。
さて、今日はHSK(中国語水準試験 汉语水平考试)の簡単な説明と、HSKを受けるメリットを私の経験を基に紹介したいと思います。
HSKとは
ここでは簡単に説明します。詳しくは公式HPを確認下さい。
- HSKとは中国政府も認める公式な検定です。
なので、この試験の結果は就職や留学の際に有効になります。 - 他の中国語検定に比べて受験者数が最も多いです。
- 1級~6級まで何度が分かれていて、数が大きいほど難易度が上がります。
(最近7級~9級まで出来ましたが、かなり専門的なので無視して良いでしょう。
日本のHSKのホームページにも7級~9級の受験の説明はぼぼありません) - ヒアリング、読解、作文の3部門で構成されています
- 現在は合格・不合格という判定は無いですが、六割以上取れば、合格と称して良い様です。
以下は、HSKを受ける事のメリット、デメリッを参考点も含めて紹介していきます。
HSKを受ける事のメリット3点
中年の方がHSKを受けた時のメリットについて説明をしますが、なんと言っても1つ目のメリットが大きいです。
レベルの向上が実感できる良い場、モチベーションが保てる場
何と言ってもこれに尽きます。
語学を勉強するに当たって、「自分の能力が向上している事を感じる事」が最も重要と私は思います。
中国語を勉強して行く中で、
- 「自分の中国語能力は果たして上達しているのか?」
- 「今やっている勉強法は効果があるのか?」
- 「時間をかけてやっているが、全部無駄ではないのか?」
などの不安を感じる事は一度や二度ではないです。当然私もありましたし、今でもあります。
例えば、中国語の話が昔よりも聞き取れる様になっていても、中国語文が昔よりも早く正確に読めていても、以前の状態をあまり覚えていない事も多く、本当は成長しているのに、そう感じない事もしばしばあります。
また例えば、教えてもらっている先生に、「上達しているよ!」と言ってもらったとしても、本当かどうか不安になる事もあります。
そう言った時に、「公で認められているもので自分の実力を測る」事が客観的に自分の実力を測る良い機会になります。
その為にHSKを受ける事は最も良い方法だと思います。
定量的に数字で点数が残る事で、記録にもなりますし、目標にもしやすいです。
「成長を感じる」「次への目標にしやすい」のです。
そして、HSKの良いところは、実力によって受けるレベルが選択できるという所です。
勉強して少しレベルが上がるとわかりますが、受験しようとしている一つ下の級の過去問などをやってみると、自分の成長度合いが良く分かり、続ける為の励みになります。
勉強する事で、普段の会話で使わない単語や話題にも触れられて面白い
普段の会話の中でだけ中国語を勉強していた場合、特に親しい人達だけと関わって勉強してきた場合、語彙に偏りが生じる場合があると私は思います。
友達と普通に話出来る様になった気持ちになるのですが、一旦外に出て今まで話した事がない人と話すと、言葉・語彙が違っている為、全然聞き取れない時があります。
HSKは、レベルに合わせて、そのレベルの時に必要な単語を効率良く勉強する事ができます。
公式の評価なので他人からも信頼される
HSKテストの説明の項でも既に少し書きましたが、HSKは中国政府も認める公式の中国語能力を見る試験ですので、実力の証明としてオフィシャルに使えます。
日本の企業だけではなく、中国の会社でも就職、再就職の際に立派な証明として使えるので、モチベーションを挙げる目的だけでなく、資格を取ればそのまま実社会で優位な資格となります。
HSKのデメリット
以下は、私が思うHSKテストのデメリットを書いて行きます。
費用が高い
私の思うHSKの最大デメリットは、受験料が割と高額である事です。
私も頻度良く受けたいと思うのですが、費用が割と高いので、躊躇しがちです。
「来月受けようかと思ったけど、まだ自信無いし、費用が高いし、3か月後の試験にしよう!」
なんて、先延ばしにした事が私にも何回もあります。
(参考)HSKを少しでも安く受ける方法
Webの中国語教室を通じて申し込みすると、少し安くなると思います。
Webの中国語の教室に入会しなくても(授業料を払ってなくても)、例えば下記の教室からHSKを申し込むと5%の割引が受けられます。
せっかくHSKを受けようという気になったのであれば、少しでも安く受験した方が良いですよね。
(もちろん入会したら20%以上の割引を受けられます。私は上記の会員に入って、割引恩恵を受けています。1回受験料が2.000円~3,000円違うと大きいですよね。
実はこの教室は別途お薦めのポイントがあるのですが、それは別の記事で紹介したいと思います)
こんなの必要あるの?って所もある
HSKの6級くらいになったら、
「これって中国語の能力のテスト??記憶力のテストじゃない??」
なんて思う問題も出てきます。(HSK6級の作文問題)
また、普段の会話をうまくなる事を目標にしている人にとっては、
「こんな細かい文法まで勉強する必要あるの??」
と思う問題も出てきます。(HSK6級の文法の問題)
私はHSK6級を受けている途中の人間ですので、こういった疑問を感じつつも受験しています。
これを6割取れば、世間で一般的に認められるんだ、と割り切ってやっております。
その他
以下、少し蛇足かもしれませんが、参考になりそうな点を記載しておきます。
興味ない方は飛ばして頂ければ良いと思います。
HSKK
その他、書面でのHSKの試験の他に、「話す、聞く力を試す」HSKK(汉语水平考试口语)という試験があります。
中国でHSKを受ける場合は必ずHSKKも受けないといけないシステムになっていました。
- HSK1級、2級 ⇒ HSKK初級 受験が必須
- HSK3級、4級 ⇒ HSKK中級 受験が必須
- HSK5級、6級 ⇒ HSKK高級 受験が必須
現在は日本ではHSKを単独で受けられますが、将来的には中国と一緒の様になるかもしれません(しらんけど)
ここで言いたいのは、一度HSKKも受けてみる事をお薦めします。
筆記試験のHSKばかり勉強してると、HSKKを受けてみた時、
「こんなに私は話せなかったんだ!」
とショックを受けます(私だけかもしれませんが)。
私は一度で良いので受けてみる事をお薦めします。
問題集もあります。 ⇒
興味ある方は右のリンクからどうぞ。
(参考)中国語検定との違い
HSKと並んで日本で有名なのは、「中国語検定」だと思います。
HSKと同じく級に分かれていて、1級、準1級、2級、3級、4級、準4級とあります。
こちらはHSKと違って数字が少ないほど難易度が高いです。
中国語検定は日本独自の検定試験で、中国語の理解度や相互翻訳能力に重点が置かれています。
なので、中国語を使ってコミュニケーションしたい(聞けて話したい)人は、HSKの方が良いのではないかと私は思います。
まとめ
ということで、実は中年以上の方だけではなく、中国語を学ぶ全年齢の方に共通する内容になるのですが、
「自分の能力が向上している事を感じる」為に、ぜひHSKを受けながら勉強を続けましょう。
やっぱり自分が成長しているのを感じるのが、一番楽しいんですよね。
同じ年代の方、一緒に継続して行きましょう!!!
今日は以上になります。
HSKを受ける事が決まった後、受験の際の参考記事は下記。