【はじめに】
壮大な大自然を眺めて見たり、その中に身を置いて、綺麗な景色を楽しみたいと思っている方、いませんか?
例えば、アメリカのグランドキャニオンとか、オーストラリアのグレートバリアリーフとか。
そういった壮大な自然の美しい場所に行くと、単純に感動に浸れますし、価値観が変わったりするので、人生を豊かにする良い機会だと思います。
しかし、そういった所って物理的に遠いんですよね。物価が高い所も多くて、費用がすごく高く付きます。
そういった方にお勧めな所があります。
「中国」です。
「えー!?中国ですか??」という声が聞こえてきそうです。
いやでも、欧米と比べて距離が比較的近い上に、物価が全然低いです。
もちろん旅行に行くにはそれなりの費用が掛かりますが、欧米に行くほどではないです。
そして、欧米に負けないくらいの壮大な自然があります。
確かに少しリスクのある国だと思いますが、中国に派遣になっていた私が思うに、個人で行く分には全く問題ないです。
こういったスケールの大きな自然景観が日本の近くにあるのに、国の事情でその美しさを享受しないのはもったいないと私は思います。
という事で、今回「中国の自然満喫の旅」シリーズとして、”私が実際に行った場所で、自然が素晴らしい場所”を五か所紹介したいと思い、綴っています。
行きたくなった方は機会を見て、実際に行って見て欲しいし、そこまでではない方はこのブログの画像で風景を楽しんで頂ければと思います。
今回紹介するのは、広西チワン族自治区にある「桂林(けいりん)・勝龍(しょうりゅう)」という所です。
最初に私の事を少し
私は2020年8月から2025年の5月まで、中国江蘇省の昆山市という所に派遣になっていました。
派遣当初はコロナの影響でどこにも旅行に行けませんでしたが、コロナが明けた2023年から堰を切った様に、中国国内の自然の風景がきれいな所に旅行に行きました。
歴史にはそれほど興味が無いのですが、自然の景色を見るのはすごく好きなのです。
私が旅行した中国の綺麗で雄大な自然を堪能できる場所を、シリーズで五か所紹介する事を考えています。
今回は第2弾になりますが、広西チワン族自治区にある「桂林(けいりん)・勝龍(しょうりゅう)」を紹介したいと思います。
観光ガイドブックにある様に、観光名所とその説明を羅列するのではなくて、私の旅行を旅行記として残す事で、自然の風景だけではなくて、旅行そのものの楽しさも伝わると良いなと思います。
このブログは、セカンドライフを充実させるブログとしているので、セカンドライフを考えるくらいのミドルの方に一番見て欲しいのですが、ミドル以外の全ての年齢層の方に見て頂けたらうれしいです。
大自然の中に身を置く事で、人生がより充実したものになると思っています。
桂林・勝龍ってどこ?何があるの?
場所は中国の南の方にある広西チワン族自治区の中にあります。
その広西チワン族自治区の中でも北の方にあります。

桂林(けいりん)という地名は聞いた事がある人が多いのではないでしょうか?
よく水墨画などで描かれる場所です。
「中国!!と言えば、こんな風景だよね!」と感じる方も多いのではないでしょうか。
漓江(りこう)という川をゆっくり船でクルーズすると、丸い山があちらこちらでそそり立っていて、この地方特有の地形がみられます。
その地形がクルーズ中ずっと続くので、その雄大さを肌で感るとともに、自然の不思議さを目の当たりにできます。
勝龍(しょうりゅう)は、恐らくほとんどの日本人が知らないと思います。
私も知りませんでした。
桂林に旅行に旅行に行ったついでにセットでツアーに組み込まれる事が多いのだと思いますが、行って見てびっくり、壮大な「棚田(段々畑)」が見られます。
段々畑と聞いて舐めたらいけません。その規模がすごいのです。
田んぼなんので純粋に自然の風景ではないですが、日本の棚田しか見た事が無い私は、正直すごく感動しました。
今回の旅行の経緯
ここに行ったのは、2023年の10月初旬です。
中国では国慶節という祝日があり、一週間の長期休みになります。
そこを利用して行って来ました。
長期休みという事と、気候が良い時期である事で、中国の人が一斉に旅行に行く時期になります。
当然、飛行機代も宿泊費も急騰しますが、我々も中国で働いている以上、こういった休みを利用して旅行するしかありません。
自然の景色が好きな私はどこに行こうか、すごく悩みました。
まずは日本人が「中国らしい」と感じるのではないかという「桂林」に行く事にしました。
先ほど書いた様に、費用が高く人がいっぱいなのは承知で、泣く泣く行く事にしました。
同じ会社の同僚の日本人に声を掛けた所、3名の同士が一緒に行きたいと申し出てくれました。
4名で日本語通訳ガイド付きのツアーを組む事にしました。
ある程度人数が集まると、ガイド費や車代も割り勘になるし、適切なガイドも受けられるし、道に迷う事ないし、ツアー旅行も良いかと思います。
今回の桂林・阳朔旅行の旅程
2025年10月1日~10月3日の二泊三日のツアー旅行です。
同僚含めて4人で、専用の移動車と日本語ガイド付きででツアーを組みました。
- 一日目
上海の空港から桂林の空港へ
桂林最大の鍾乳洞【芦笛岩】
岩の形が象に似ていることから名づけられた【象鼻山】
四湖に浮かぶ【日塔月塔】
夕食は桂林料理 - 二日目
山水画のような風景が見られる【漓江下り】
下船後、風光明媚な町、陽朔観光へ 陽朔のメインストリート【西街散策】
陽朔の名所【月亮山】 - 三日目
専用車にて少数民族の里【龍勝】へ 龍勝観光棚田ハイキングの絶景
昼食は龍勝名物料理
少数民族の街並み
自然の綺麗な所と言えば、【漓江下り】、【勝龍の棚田】、【芦笛岩】が見どころになります。
旅行の思い出
ここからは、旅行順序に従って、桂林・龍勝の見どころを綴って行きたいと思います。
自然の綺麗な所はできるだけ写真を多めに貼り付けていきたいと思います。
一日目
我々の住んでいる街から上海の空港までは自分で手配したタクシーで向かいます。
珍しく定刻通りに飛行機が出発、まずは安心です。

桂林の桂林両江国際空港へ到着。
小さい空港です。搭乗口が4つくらいしかなかったと思います。
天気は快晴!これからの旅行が楽しみです。

ガイドさんと無事に落ち合う事が出来て、まず早速昼ご飯を食べに行く事に。
観光客があまり来ない地元の米粉(米の麺)のお店へ向かいます。
街中の至る所に小高い山が突き出ていて、我々が住んでいる江蘇省と雰囲気が全然違います。

大きな店でお昼時という事もあり、繁盛していました。
ガイドさんにお任せで注文です。

薬味などが置いてあり、好きに調整が出来る様になっていました。

桂林について初めての食事を頂きます。
米麺が桂林の名物との事でした。
普通に美味しかったですが、米麺なんてどこにでもあるし、味もそんなに特徴的でもないです。
私はちょっと辛くしすぎたかな。

食事の後は、鍾乳洞で有名な【芦笛岩】に行きます。
中国の大型連休(国慶節)だけあって人が多いです。
ガイドさんが無理やり割来んで早めの順番にしてくれます。
普段、割り込みされるのは嫌ですが、こういう時は頼りになります。

中国の鍾乳洞の特徴は写真を見てもらえば分かる様に、「カラフルなライトアップ」です。
日本人の私からすれば、何でこんな色にしてしまうのか、理解に苦しみます。
普通に白のライドで素直に見せる方が自然の営みが感じられて良いと思うのですが、、、
演出者の趣味の押し付けだと思います。
中国らしいですね。
鍾乳洞自体の規模はまずまずです。
普通に白のライトアップならば、もっと良かったと私は思います。


鍾乳洞の岩壁を使って、プロジェクションマッピングもやっています。
なんでこんな鍾乳洞の中でやるんですかね。
自然の産物をそのまま見る趣向は中国の人には無い様です。

鍾乳洞を見た後は一旦ホテルにチェックインします。
今回宿泊したホテルは「漓江大瀑布饭店」という五つ星のすごく良いホテルです。
国慶節でいろんな催しがロビーで実施されていました。


五つ星だけあって、部屋はめちゃ綺麗。
畳のエリアがあったり、浴衣があったり、茶器が日本風だったりで、日本風味のお部屋でした。



部屋から外の景色は見えず、代わりにホテルの吹き抜けが見れます。


荷物を置いたら、ホテルの近くの観光名所である【象鼻山】に向かいます。
象の鼻を思い出させる岩の形をした観光名所です。
大勢の人が集まる観光地になっています。


【象鼻山】観光の後はお昼御飯です。
桂林の現地の人が食べる料理を頂きます。
しかし、桂林の料理って、タニシとかドジョウとか土臭い素材がメインで、香辛料でごまかして食べる様なものが多くて、基本的に日本人の口に合わない物が多いと思います。

せっかなので、現地の物を、という事で食べましたが、正直、味は微妙なものばかりでした。

ビールは普通の中国のビールの味でした。
これがあって助かりました。

食事の後は本来なら解散なのですが、オプションで船の遊覧があるとの事で参加する様にしました。
屋形船の様な感じですね。
こんな感じの船に乗って、桂林の市内の夕方および夜の風景を楽しみます。

船乗り場周辺では、民族衣装の貸し出しと記念写真撮影の店が沢山あり、大勢のお客さんが写真撮影されていました。
中国の人は結構こういったのが好きですね。
服を借りた後は写真撮影だけではなくて、以上のまま市内の観光をします。

日が暮れてきてライトアップされてきます。
だんだん暗くなっていく湖面を船で遊覧していきます。
【日塔月塔】を船の上から見ます。



船の遊覧が終われば、ガイドさんが桂林で有名な、「滝になるホテル」があるというので、連れて行ってもらいます。
ガイドさんが居ると、現地の状況を良くご存じなので、いろいろ提案してくれます。
この滝になるホテルの様子は動画で残しておきました。
本当に中国人はやる事のスケールがいちいち大きいです。
一日目は観光場所の数が多かったですね。
二日目がメインの自然の景色がきれいな所の観光です。
二日目
朝食はホテルでたっぷりとって出発です。
さすが、五つ星ホテルです、どれも美味しい。

出発までに時間があるので、ホテル前の公園を散歩します。
朝は涼しくて気持ちいですね。

今日のメインは【漓江下り】です。
今日のというか、この旅行のメインがこれです。
船乗り場の近くのモニュメントで記念撮影です。



いよいよ出発です。


さあ、これからこの旅行のメインイベント!
【漓江下り】です。
この自然の景色の雄大さ!!写真じゃなかなか伝わらないかもしれませんが、堪能して欲しいです。





途中で船内で昼食が出されます。
色合い的にはあまりおいしそうではありませんが、そこそこ美味しかったと思います。

いよいよ川下りも後半戦。一番有名な所にさしかかります。


この【漓江下り】で最も重要なスポットです。
皆さん「20元札」を持って甲板に出てきます。

20元紙幣の図柄に選らばれた場所です。本当に綺麗です。

とにかく、行けども行けどもこういった景色が続きます。
規模の大きさに圧倒されます。
やっと【漓江下り】も終了。
船を降りて、陽朔(ようさく)という街に向かいます。

陽朔は観光地としていろんな店が立ち並んでいました。
よく中国では「古鎮」と呼ばれる古い街の中で店が沢山並んでいたりしますが、そんな感じです。

サトウキビなんかが特産見たいです。
その他、お菓子や粉物の屋台が所狭しとならんでいました。
人通りも多くて、活気がありましたね。

町並みを見て歩いたら次はまた車に乗って珍しい景色の所に連れていてくれるとの事。
この後来たのは【月亮山】と言って山の中腹に穴が開いたような珍しい形の山が見れる所です。
たったこれだけ見るだけなんですが、道中の路は混みまくっていて大変でした。
時間に余裕があれば行けば良いかと思います。

そして晩御飯です。
川魚の辛く煮たものと、左側はタニシです。
現地の味を堪能しました。
(決して美味しい!!という味ではない)



夕食の後はフリーなんですが、この日もオプショナルツアーで、中国のショーを見に行く事にしました。
ショーの名前は「印象 劉三姐」と言います。
なんとこのショーのステージは「水上」です。
漓江の川をステージとして、それを生かした演出が見ものです。
主に現地の少数民族が演じていて、観客席は2,200席もあるそうです。



そして、圧巻はその人海戦術!
とにかくたくさんの人が出て来て(解説書には数百人と書いてある)、それを見ているだけで圧倒されます。
ほんの一部ですが、動画を載せておきます。
このショーは見ものだと思います。(中国語なので何を言っているのか全然わかりませんが)
二日目も朝から晩まで盛りだくさんでした。
今回の旅行のメインが終わりましたが、最終日の龍勝の棚田は、想像を超えたスケールで私の心を打つのでした。
三日目
最終日はホテルから2時間くらい車に乗り、山の中に入って行きます。
【龍勝の棚田】を見に行きます。

山の上から棚田を見てそのスケールにびっくり。
よくこんなの作ったな!と言いたくなるくらいのスケールです。
日本で観光名所になっている棚田とスケールが段違いです。これは一見の価値ありと思います。




棚田の中を降りて登って街の中に入って行きます。
ここも観光地化されていて、高い建物はすべて観光者向けのホテルです。
街中のレストランで食事を頂きました。





やっとここで初めて竹を使った料理を食べる事ができました。
勝龍に来たら一つくらい食べないとね。


一応、これでツアーで予定されていたものはすべて終了ですが、まだ飛行機まで時間があるので、少数民族のショーを見る事にしました。
この少数民族は「ヤオ族」と言って、女性は生まれてから死ぬまで髪の毛を切らない民族だそうです。
その髪の長さを披露したり、髪をうまく束ねて生活する所をショーとして見せてくれるのです。

そして、ショーが始まって演者が入場して来て、びっくり!!!
「おばちゃん!!!ばっかり!!!」
すごいです!!!
「肝っ玉母ちゃん」みたいな女性がどんどこ出て来ます!
その迫力にビビりました。

そらそうですよね。
若い人はそこまで髪の毛が長くなっていないのです。
すごく長い人はもうおばあちゃんの領域に入りかけの人です。
このショー、個人的にはなかなかの迫力だったと思います。

という事で、この後もう写真が無いのですが、無事空港まで行き、上海方面へ帰る事ができました。
まとめ
こうやってまとめて見ると、ツアーとして組んでもらったので、効率よくいろんな場所の観光に行けたと思います。
一人旅で、試行錯誤しながら行くのも私は非常に好きですが、見たい所を効率的に見るには、ツアーを組むのも悪くないな、と改めて思いました。
なにせ、日本語を話せる現地のガイドさんが居るので、いろんな話を聞けるし、融通も利きます。
そして、今回皆さんに紹介したかったのは、壮大なスケールの自然の綺麗な所です。
- 【漓江下り】
- 【勝龍の棚田】
この二つは個人的にかなり見ものだと思います。
自然の景色が好きな方、雄大な自然が見たい方、比較的安くそういった雄大な自然が見たい方、選択肢の一つになれば、幸いです。
私は、こんな綺麗な雄大な自然の美しい所に身を置いて、ちっぽけな自分を見つめなおすきっかけになったし、個人的に非常に良かったと思います。
皆さんも一度どうでしょうか?
一人で行くのはつらい方が多いでしょう。
我々が今回行った様に、4~5人ほど有志を集めて、中国の旅行代理店に日本語ガイドさんつきツアーを組んでもらって、解説付きで行くのが良いかと思います。
今回、自然の綺麗な所以外にも行った所を紹介しましたので、そういったところも加えて、オリジナルの旅行に行かれてはどうでしょうか?
旅の情報
一人で中国に行ける人は良いですが、普通は敷居が高いと思います。
なので、中国内の旅行代理店に手配を全部任せてしまうのも手です。
普通に日本語も通じますし、日系の旅行代理店に頼むと割高です。
現地でトラブルが起きた時の対応も早く、確実ではないでしょうか。
以下に情報を載せて置きます。
旅行代理店
私が中国に居る時によく利用していた上海の旅行代理店を紹介します。
日本からだとメールでやり取りできますし、他の旅行代理店より安いと思います。
個人の希望によって旅行をアレンジしてくれます。
飛行機予約
上記の旅行代理店でも飛行機予約はしてくれますが、手数料を取られるだけなので、飛行機は自分で取ましょう。
私はいつもトリップ.comで取ります。分かり易くて便利ですよ。

その他、中国の旅行場所の情報
私が中国に滞在していた時の旅行記をいくつか載せて置きます。
参考になれば、幸いです。
一人旅の旅行記
三記事ほど載せております。興味のある方はぜひ見てみて下さい。
中国内の自然の綺麗な所の旅情報
「中国大自然満喫の旅」シリーズの第一段で、既に安徽省 黄山の旅行記は書きました。
あと3本ほど記事を書く予定です。
書いたらリンクを貼りますので、参考にしてもらえたらと思います。
そして、この「中国大自然満喫の旅」シリーズには載せませんが、このシリーズ以外で行った自然の綺麗な所の中で、私が最も印象に残った「四川省 九塞溝」の旅の記録はガイド本としてまとめましたので、よろしければ参照ください。
Kindle Unlimitedで会員の方は無料で見れます。そうでない方も280円ですので、お気軽に閲覧していただければと思います。
今回は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました




