2025年の2月27日から3月2日の間、中国貴州(グイチョウ)にある、
梵浄山(ファンジンシャン)という神秘的な山と
アジア最大とうたわれる黄果樹瀑布(フアングオシュプブ)という滝
に一人旅に行って来ましたので、その内容を共有したいと思います。
大自然の景色を見るのが好きな方はぜひ参考にしていただければと思います。
このブログ記事で紹介する内容について
実はこの旅全体としては、この2つの観光ポイントの他にも行った場所があります。
安順という街に遊びに行ったり、貴陽という都市に観光に行ったりしたのですが、今回の旅の日記にはそういった部分は記載を割愛しました。
また、中国に詳しい方はご存じですが、貴州といえば、少数民族とその集落や文化も大きな見どころになるのですが、そういった場所には今回いく時間が無かったので、記載をしておりません。
なので、このブログでは主に「自然の景色が綺麗な」梵浄山と黄果樹瀑布の2か所について集中的に書きたいと思います。
そして、それぞれの観光場所の綺麗な写真だけではなくて、そこに入場する為の情報などもできるだけ盛り込みながら書いて行きたいと思います。次に行かれる方の参考になれば、幸いです。
ですので、
- 大自然の景色を見る事が好きな方
- 一人旅が好きな方
はぜひご覧ください。もちろんそれ以外の方も大歓迎です。
もし、ここに記載の旅程以外の所に興味がある方がおられましたら、noteの方にこれ以外の旅の情報も載せておりますので、そちらも参照ください。
以下リンクです。




中国の貴州ってどこ?何があるの?
中国で働いたり、すごく興味を持たれている方は知っている方が多いですが、貴州って、あまり日本人には馴染みがない場所かと思います。
私は中国の江蘇省に派遣になっていましたが、同じくそこに派遣になっている日本人も、「貴州ってどこ?」と聞く人も多いので、積極的に中国の事に興味がある方以外には割と縁がない土地かもしれません。
興味があったとしても、中国と言えば、北京や上海などから観光をすることになると思いますし、その次は四川とか西安とか重慶とか敦煌とか、有名な都市がいっぱいあるので、なかなか貴州まで興味が及ぶ人が居ないのも良く分かります。
でも、貴州も行って見て、すごく魅力あふれる場所でしたので、ぜひ共有したいと思ったのでした。
場所は中国の南方にあたる場所で、気候は温暖湿潤で、夏は比較的涼しく過ごしやすいのも特徴です。

梵浄山と黄果樹瀑布について
今回紹介する二つの場所の位置関係は下記の様な感じです。
梵浄山は銅仁という街の近くにあり、黄果樹瀑布は安順という街の近くにあります。なお、貴州の州都は貴陽(グイヤン)で、ちょうど貴州の真ん中くらいにあります。
同じ貴州内といっても、梵浄山と黄果樹瀑布の距離は、直線距離で200km余りあるので、両方一緒に回るのはそれなりに時間が必要です。

では簡単に今回紹介する2つの自然が美しい観光地の紹介です。
いずれも日本人にはマイナーかもしれませんが、シーズンには多くの中国人が訪れ、激混みになる様です。
梵浄山(ファンジンシャン)
銅仁市に位置する標高2,572メートルの霊山で、中国仏教の五大名山のひとつとされています。
山頂には断崖絶壁の崖があり、その上にお寺が建っています。よくぞこんな山奥の、しかもこんな辺ぴな所にお寺なんか建てたなと感心します。代表的な景観「紅雲金頂」にかかる雲海や朝日差した時の絶景が訪れる人々を魅了します。
動植物の多様性にも富んでいて、固有種である「金絲猴(キンシコウ)」や「梵浄山冷杉」などの希少生物が生息しています。2018年にはユネスコの世界自然遺産に登録され、自然と宗教が融合した神秘的な山として、国内外から多くの参拝者や観光客が訪れています。
言葉で言っても分かりにくいかもしれませんので、一つだけYouTubeの動画を紹介しておきます。
最初の方だけでも見てもらえればなんとなく神秘的と言っている意味がおわかり頂けると思います。
どちらの動画も梵浄山の中の「紅雲金頂」という山の方の動画になります。
黄果樹瀑布(フアングオシュプブ)
安順市にある中国最大級の滝で、高さ約77.8メートル、幅101メートルを誇ります。落差・規模ともに中国でも有数で、「アジア最大級の滝」として知られています。
実は滝単体の高さ、幅、水量などはアジア最大ではなく、このあたりの滝も含めた「黄果樹瀑布風景区」でアジア最大級とされているそうです。
雨季には轟音と共に大迫力の光景が広がります。最大の特徴は、滝の裏側に通り抜けられる「水簾洞(すいれんどう)」があることです。滝を内側から眺められる希少な体験ができるので、観光客に人気です。
私がここに行った理由
派遣期間中にいろいろな場所に行きたかった、かつ私は自然の風景が元々好きである、という前提はあるんですが、それに加えて特に貴州を選んだ理由は下記3点です。
1.神秘的な景色に魅了されたから
YouTubeなどにも動画がありますが、梵浄山の神秘的な映像に魅了されました。
黄果樹瀑布の方も、アジア最大級の滝という事で一度見てみたいと思ったからです。
2.あまりメージャーでない所に行きたかったから
中国の有名な場所や人気がある場所を観光すると、本当に観光客でいっぱいです。私は人が多いところは苦手なので、少しマイナーな所を攻めようと思いました。
3.安順の街に中国語の先生が住んでいるから
これはちょっとおまけなんですが、いつもWebの中国語講座ででお世話になっている先生が黄果樹瀑布の近くの安順の街にお住いなので、ご挨拶したいなと思ったという点があります。今回のブログでは内容は省略します。
私の旅日記
先日、上海の沖の嵊山岛という島に行った事をブログに書きましたが、その時と同様に旅の日記として時系列で見た事、感じた事を書いて行きたいと思います。
ガイドブックの様に箇条書きで各観光場所の紹介をしてもあまり面白くないと思ったので、一人旅の楽しさが伝われば良いなと思って書いています。
全体の旅程
今回の貴州への旅の全体の旅程は下記の様に組みました。
一日目:午後から上海へ⇒銅仁(梵浄山の近く) 山の麓のホテル泊
二日目:梵浄山観光、夜に貴陽まで高鉄で移動 貴陽泊
三日目:貴陽⇒黄果樹瀑布観光⇒安順 安順泊
四日目:安順⇒貴陽へ、貴陽⇒上海⇒自宅
一日目
江蘇省⇒上海の空港⇒銅仁の空港へ
1日目は木曜日でした。午前中勤務があり、木曜日の午後を半休、翌日の金曜日を有休とさせてもらい、全体で4日間の旅です。
1日目は梵浄山の近くの銅仁という街までの移動です。
上海浦東空港発18:50の飛行機で、銅仁の鳳凰空港に向かいました。
銅仁空港で大あわて
銅仁の鳳凰空港に夜9時半に到着。本当に小さい空港でした。
そして、空港から出たら、空港以外は真っ暗。流しのタクシーが来るような所ではありませんでした。
なので、タクシー乗り場はあるのですが、客がそれぞれ事前に予約したと思われるタクシーが迎えに来ていて、それに乗っていく感じです。予約してなかったら、完全に取り残される感じでした。

夜の銅仁空港は、迎えの車と予約必須と思います。
DiDi(中国の配車アプリ)でタクシーを呼べるかどうかは、その時は確認していないですが、呼んでもなかなか来ないような気がします。そんな感じのへんぴな場所でした。
私は夜の21時半に空港について、タクシーが拾えないと嫌なので、事前に日本語の通じる旅行代理店に、空港からホテルまでのタクシーを予約しておきました。
(以下、場所の紹介からは主旨が外れますが、現地でトラブル紹介です。)
私は中国联通という電話会社と電話を契約しているのですが、なんと空港が圏外なんです!!
中国で電波がないと死ぬやん!
どないしよう?
Wechat(中国のLINEの様なアプリ)で旅行会社の人に連絡取らないと駄目なのに、連絡しようもない!
これはホントに困った!
その時、会社の携帯がある事を思い出しました。会社の携帯の契約会社は中国電信という会社です。こっちは電波がビンビンに立ってます。これからデザリングする事でなんとか連絡ができ、車に乗ることができました。
その後、車で走ってしばらくすると、中国联通契約の個人携帯にも電波が入るようになり、その後は全く途切れる事なく使えました。
空港だけ電波が入らないなんて事あるでしょうか?飛行機に乗っている時、飛行機モードにしていたので、それを解除してから電波が繋がるまでに時間がかかる、なんて事あるんでしょうか?
銅仁の飛行場に行く事は多分これからの人生で二度と行く事がないので、確認しようがありませんが、旅の最初からメッチャ焦ったという話でした。
こう言った時にはかなり焦るのですが、後から思い返すと、良い思い出ですし、度胸も付いたのではないかと思います。
タクシー運転手から貴重な情報Get
ホテル(民宿)に向かう道中、タクシーの運転手と少し会話する事が出来ました。収穫が2つありました。
①帰りのタクシーもその運転手に頼む事ができた
二日目は梵浄山に登ってから、その日の内に銅仁の高鉄駅まで行く予定でしたが、足の予約が出来てなかったので、足を確保出来ました。
DiDi(中国タクシーアプリ)を使用する予定でしたので、あらかじめ値段も調べていました。260元くらいとアプリでは出ていたのですが、おっちゃんからは200元でどうか?と言われたので、速攻OKしました。
山を降りる時間に泊まっている民宿まで迎えに来てくれるとの事。ありがたい。
②銅仁の高鉄駅の出発時間変更
最初、WEB上の情報を読み、梵浄山で使用する時間を5時間と見込み、16:20発の電車を予約していました。
朝、8時くらいに出発し、13:00頃まで梵浄山に居たら、電車はこれくらいの時間でいいかと思ってました。
でも、運転手が言うには、「もっとゆっくり回った方がいいし、梵浄山から銅仁駅まで渋滞するかもしれないから、2時間見た方がいい、なので高鉄は18:00くらいのにすべきだ」と言います。
調べると、17:57発の列車の席が空いていて、変更も可能そうだったので、言われるままに変更。16時に民宿まで迎えに来てもらうようにしました。
これが後ほどになって、選択肢が出来、良い結果&良い経験ができる事になりました。
やっとホテル(民宿)に到着
今回泊まる民宿は、梵浄山の入り口に徒歩で行ける距離の所に取りました。なので、逆に空港からは少し時間がかかります。
21:30着の飛行機なので、民宿に着いたのが23時頃でした。
予約した民宿では、受付のおじいさんが1人待っててくれていました。(右の写真の人影がおじいちゃんです)

だいぶお年を召していて、ヨロヨロしてます。チェックイン作業がなかなか進みません。おじいさんは電話で(たぶん宿の)オーナーに電話して、いろいろ指示をもらってましたが、分からなくなったみたいで、私が直接電話で話しする事になりました。おー、大丈夫かおじいちゃん?
多分このおじいさん、オーナーのお爺さんだと思います。作業は遅いけど、すごく親しみを感じるおじいさんでした。
結局この日はパスポートも見せる事もなく、部屋に案内され、就寝となりました。
閑散期というのもあり、どの民宿もあまり客は入ってない感じでした。
二日目
出発前の準備
次の日の朝は6時に起きましたが、空は真っ暗。貴州は中国の割と西に位置しているので、日の出の時間が遅いんだと思います。結局7時15分くらいになって、やっと明るくなりました。
ちょっと心配なのは空が曇りだという事。山の麓は良いですが、上はどうか少し心配でした。
食事の為に民宿の入り口まで行くと、おじいさんはもう玄関に居ます。「早いね!」すごく人懐っこく声をかけて来ます。「ちょっと散歩してきます」と言って出かけます。
食事するところを探しがてら、梵浄山のチケット売り場を事前確認。もちろんチケット売り場はまだ閉まっていますが、既にパラパラと客が来ています。
適当に食事をして、民宿に帰って来たら、やはりおじいさんが門の所にいます。
これから出発しますと言うと、(ここから先はあまり聞き取れてないので、半分以上想像が入っている)この時期、こんな朝早く行っても、景色が良くない。皆んなは10時半頃出かけて行って、お昼に行くのが良い、との事でした。
8:20入場の予約をしていた私は、そのことをおじいさんに伝えます。
「今、行くのでも全然大丈夫、まあ、行くなら杖が必須、貸してあげるよ。帰って来た時、勝手に置いて行ってくれたら良いから」という事で貸してくれました。優しい。

梵浄山の観光について
ここでもう少しだけ詳しく梵浄山の見どころについて紹介しておきます。

主な見どころは三つあります。
●紅雲金頂
梵浄山と言って最初に出てくる映像はここです。飛び出た岩山、そしてその岩山の上にお寺、周りが雲海、かなり神秘的な感じです。
ここの姿を少し離れた所から見たいのと、実際にここに登ってみたいのです。
このお寺に登るのは、険しい所がいくつかあってなかなか苦労する事で有名です。てっぺんの方は2つに岩が分かれていて、この間に橋が掛かっています。
●きのこ石(蘑菇石)(モーグーシー)
あまりきのこに見えないと言えばそうなんですが、ここもこの梵浄山のポイントとして良く画像で出てきます。
●老金頂
動画では出てくる頻度がやや落ちますが、このエリアで一番標高が高いところです。この山頂にもお寺が建てられています。ここは外から見るよりも、登った後の景色が良さそうです。
チケット交換、入場、山頂まで
チケットはWebで予約したのですが、入場するには紙のチケットに交換する必要があります。


要注意

入場の広場も、YouTubeなどで見るよりも全然人が居なくて、閑散期だと分かります。入場もバスも全く並ばないで通過します。快適〜。


まず、最初にバスに乗り、ロープウェイの乗り場まで行きます。17,8分かかった気がします。

そしてロープウェイです。6人乗りくらいのですが、人がまばらで、1人で乗らしてくれました。
そしてロープウェイて上がり始めて何分もしないかなり早い段階で、霧で何も視えなくなり、大自然感など全く感じる状況では無いです。


しかも風が強くて、私のロープウェイ経験の中で一番揺れました。
あ〜、これは、今日は何も見えないかもしれない。
そんな覚悟をしないといけないくらいの天気でした。一瞬、雲が切れる時もありますが、基本的には真っ白です。
ロープウェイ降り場に着いても、景色はやはり真っ白です。落胆しながら40分の遊歩道登山に出発です。


きのこ石に到着!何も見えない!!
遊歩道の終点、キノコ石の所に到着。広場の様な所に出ました。


広場の少し奥にきのこ石という名物岩があるのですが、なんとかそれだけ見ました。それさえも霧でまともに見れません。

こんな近くの岩でもかすんでしまう
周りはすべて真っ白です。何も見えません。ほんとに何も見えません。
どうしよう。
観光する場所としては、きのこ石の他に、先ほど書いた2つ、紅雲金頂と老金頂があります。紅雲金頂の方は絶対一度登りたい。老金頂の方は景色が綺麗そうなのでやはり登りたい。
そこで考えました。
●高鉄の時間は遅らせたし、時間はたっぷりある
●天気予報は今日は曇りだが明日は太陽のマークが少しあり、良い方向である。風も強いし急に天気が変わる可能性がある
●お爺さんも昼くらいが景色が良いと言っていた
もしかして、ゆっくり観光していたら、昼頃にはちょっとは晴れる時があるかも、、、
そんな希望を持ち、まずは紅雲金頂の方から攻める事にしました。
後から紹介しますが、この順番は体力的には非常にキツく、お薦めではありません。でも、こういう選択を出来るのも一人旅のいい所でもあると思ったりするのでした。
紅雲金頂に先に向かう
きのこ石からの道中、かなり下り坂です。また、これを帰りにまた登ると思うと憂鬱ですが、仕方ない。

道中はすごい風で、かつ霧が雨状に降り注いで来て、めちゃくちゃ寒い!
やっとこさ紅雲金頂の前まで来た。

全然見えないけど、登れるのかな?と思って見てみると、どうやら登れる様です。
右の写真の売店の横の方に皆さん移動しています。
ここで登る決意をしました。

道中、事前の情報通り、かなり激しい坂などもあり、登るのが大変でした。加えて霧状の風が吹いて寒い事、寒い事。そして霧が岩に当たり、雨となって降り注いできます。


手を使わないと登れない所では手が冷たくて参りました。
そういえば、登り口で軍手を売ってましたが、この為ですね。

そして頂上に到達!
お寺はありましたが、景色は何も見えず。


この天気だと当たり前か、、、
がっかりして下山。
右の写真は上から下の階段を取った写真ですが、本当に険しい所だとわかると思います。

次に老金頂に向かう
老金頂この景区では一番高い所です。海抜2494m。次はここを目指します。
紅雲金頂に先に来てしまったので、老金頂までまた登らないといけません。しんどかった。
そして再度、何も見えない中、紅雲金頂と同じくらい激しい老金頂の道を登ります。

やっと老金頂の頂上へ!


やっぱり何も見えません。
あぁ、今回の旅の一番の目標が達成できずに終わるのを残念に思いながら下山するのでした。
下山途中、きのこ石付近で晴れ間が!!
そして、老金頂を後にして再度きのこ石に戻る途中、急に日が差して来ました。
老金頂も見える様になってきています。

これはもしかして紅雲金頂を見れるかも、と期待してきのこ石の所の広場に戻りました。
霧は弱くなる時があって、日が差してきているので、期待して待っている事、約10分程度。
数秒ではありますが、紅雲金頂のてっぺんが見える時がありました!

やった〜!!感激!!
周りを見ると雲海もすごく幻想的です。

きのこ石もきれいに見えます。


ただし、紅雲金頂が見えたのは、トータルでも約1分くらいだと思います。
きのこ石の周りは日が差して来ると、綺麗に見えるのですが、紅雲金頂との間の谷には常に強風が吹いていて、霧を運んで来るので、ほんのわずかな時間しか見えません。見えた瞬間に上の写真が撮れたのです。すごくラッキーでした。
それから約40分、また見えるかと期待して待っていましたが、見えず。ついに諦め、帰る方向である紅雲金頂の方に足を向けました。
再度、紅雲金頂の前まで来ましたが、また見えなくなってます。

でもさっき来た時より霧は浅いです。
なんとか見れないかと粘りました。
高鉄の時間を遅らせたので、時間はたっぷりあります。
時間つぶしの為に、お寺を見学してみたり、


あんまり腹が減ってないけど、売店で売っていた焼き飯を食べてみたり、


ベンチでボーッとしたりして、霧が晴れないかなぁ、と結局1時間くらい待ちました。
やっと30秒くらい下記の様な感じで紅雲金頂の雄姿を見ることが出来ました。

もうこれ以上は待つことができず、下山開始。
そして、ロープウェイ乗り場に来た時、少し遠目ですが、再度紅雲金頂の勇姿を見る事が出来ました。


右の写真は帰りのロープウェイてす。
行きは真っ白で何も見えなかった景色を見ることが出来ました。
本当に全周、かなり遠いところまで山しか見えません。
こんなところにある岩山の、かつ、てっぺんにあんなお寺を作るなんて、誰が思いつくんだと思っちゃいますし、なんだか本当に貴重なものを見れたという感動を感じました。
これも、タクシーの運ちゃんや民宿のおじいさん達と出会って情報を得たり、本当に色んな偶然が畳なって見れたんだと思うと、ジンして、なんだか本当に良かったと思いました。
二日目はこの後、予約したタクシーで銅仁駅に行き、そこから高速鉄道で貴陽に移動、貴陽で宿泊となりました。
三日目
貴陽を出発、安順へ
貴陽北駅から安順西まで高鉄で移動。約40分。
安順西駅で降りると、出たところに黃果樹瀑布行きのバスの案内があり、中国人が我先に黄果樹瀑布に行くバスのチケットを購入しています。


私もこれに加わり、チケットを購入します。電話番号を聞かれて、40元払ってカードをもらいました。
この後右のカードは一度もみせませんでしたが。

その後バス乗り場まで少し歩いて、バスに搭乗。たまたま一番前の席になり、滝までの道中、いい景色が堪能出来ました。

目的地まで高速道路で約30分で目的地に到着です。
降りる時に、アナウンスで帰りのバス事をアナウンスしている事は分かりましたが、ちょっと早くて聞き取れませんでした。
どうも40元の乗車賃は帰りも含んでいる様でした。
ここできちんと確かめずに下車したため、帰りは乗れない事に、、、反省点です。
黃果樹瀑布に入場
黃果樹瀑布の入場券を購入です。事前に予約していないので現地で直接購入です。
パスポート提示が必要なので、人のいる券売所に行きます。入場券と場内のバス代が込みで210元でした。
この園内にエスカレーターがあり、それに乗る場合は、別途往復60元かかります。


この景区には、黄果樹瀑布がある大瀑布景区の他に、さらに二つの景区があるのですが、そちらも現地ではドラマの撮影に使われた滝という事で有名そうでした。
まずは入り口からバスに乗ります。2019-20年の地球の歩き方には、それぞれの景区を通りながら、大瀑布景区に行くような事が書いてあったのですが、いきなり大瀑布景区に到着しました。
まあ、ここが見たかったので、問題ありません。
黄果樹瀑布は渓谷になっているので、バスを降りた場所から行く道中は基本ずっと下っていく形になります。逆に帰りが基本ずっと登りになります。

私はとりあえず、徒歩で行く事にしました。

左が歩行者、右がエスカレーターという意味です。
後からお薦め順路を説明しますが、行きは歩いていくのが良いと思います。つまり、左です。
降りる途中で高台からの滝が見れて、なかなか良かったです。

川岸まで完全に下り切らない途中の所で、滝の裏に入るルートへの分かれ道があります。

水帘洞って書いてある方に進む
「今は渇水期で滝は綺麗じゃないかも」、と言われていたが、これはまあまあ水量がある状態らしい。
これも、ラッキーでした。
夏はもっと水量が多くて迫力があるとの事。

そして人が滝の裏に入って行く道が見えて来ます。

滝の裏側からの画像は、近すぎてうまく撮れないので、1枚だけにします。

そして滝の裏の洞窟を抜け、川沿いを少し下った所にある吊り橋を渡って、再度滝の正面に。
川の畔の最下段のルートを滝側に進むと、たぶん一番滝が綺麗に見える所に到着。

登りはエスカレーターに乗りました。30元払いましたが、超長いエスカレーターが二本あり、河岸レベルから入場口のレベルまであっという間に登れました。


エスカレーターに乗ってしまうと、高台からの滝の眺めが見れないです。なので往復エスカレーターはもったいない。
かつ、エスカレーターで下まで降りてしまうと、滝の裏を見るルートに行く為に、少し登らないといけないです。
なので、体力的にも、景色的にも、費用的にも、「行きは歩き、帰りだけエスカレーター」がおすすめです。
登りきった所で、売店などがあります。


アイスは15元でした。
さらに売店で1個15元で冷蔵庫に貼るマグネットを購入。
でも、出口から出ると、そこにはまたお土産屋さんがいっぱいありました。
2分前に購入したマグネットがここでは3個10元!失敗しました。
他の観光場所には行かずホテルへ
バス乗り場に着くと、冒頭で書いた他の景区へ行くバスがありました。
本当はここまで来たら他の滝も見たいところでしたが、昨日の梵浄山での疲れがあって、かなり消耗していたので、このまま帰る事にして、ホテルで少し休む事にしました。

そして、景区のバスに乗り、安順へのバス乗り場に着きましたが、バスを降りた時の説明をよく聞いていなかったので、どこに行けばいいか全然分かりません。ここが今回の旅で一番弱かった所です。
周りを見回しても分かりそうにないし、疲れて早くホテルで休みたかったので、しかたない、「DiDi」発動です。
ちょっとお高かったですが、直接宿泊するホテルまでDiDiで移動してしまいました。金に物をいわせればいざと言う時になんとでもなります。
分からない情報はきちんと聞いて確認しておかないと駄目ですね。反省。
そしてホテルにチェックインし少し休んでいると、携帯に電話が。
黃果樹瀑布へのバス乗り場の人からの電話でした。遊び終わりましたか?どこにいるんですか?みたいな内容だと思います。
もう乗らないと伝えたら、分かりましたと言って電話を切られました。
もうちょっとゆっくりしゃべってくれないかな、聞き取れない、、。
黄果樹瀑布から安順へ、そして貴陽へ
滝の観光から四日目までの旅程は、この記事では割愛を致します。
よろしければ、noteの方をご覧ください。(上の方のリンク参照)
一人旅行をして良かったと感じた事
また少し図太くなった?
銅仁で携帯が繋がらない状況になった。タクシーの運転手と交渉した。梵浄山の民宿でオーナーと電話させられた。安順の駅で黄果樹瀑布行のバスのチケットを中国人の団体に突っ込んで行って買った。黄果樹瀑布行の帰りでバスの乗り場で途方に暮れた。
などなど、一人で居る時に様々な事が起こり、一人で対応せざるを得ない状況になり、また少し図太くなった様な気がします。
梵浄山にて感動に浸れた
ものの数秒を見る為に、合計2時間くらい待ったかもしれませんが、最終的に紅雲金頂のてっぺんが見れたのは本当に感激しました。
雲海の雲が流れる風景もなんて神秘的なんだと思いました。
もっと運が良い人はじっくり長い時間見れるのでしょうけれど、十分私も運が良いと感じました。
中国語の学習のモチベーションになった
黄果樹瀑布に行く時にちゃんと聞き取れなくてエライ目にあったのですが、逆にもっと聞き取れる様になりたいという気持ちになりました。
民宿のおじいさんやタクシーの運転手など、旅の途中で出会った人々と少し会話ができた点もうれしかったです。それがきっかけで旅の内容が少し変わったという点も良かったと思います。
旅の参考、お役立ち情報
貴州の自然の良い所や一人旅の良い所をお伝えしたかったのですが、いかがでしょうか?
ぜひ貴州に行って見て欲しいです。私は中国の中でも良い都市だなと思いました。
これからは「旅の日記」の所で書けなかった、旅する時のお役立ち情報を書いて行きたいと思います。
梵浄山の旅の参考
旅の季節
一応、もし絶景を楽しみたいなら、4月~6月の春か9月~11月の秋に訪れるのがベストという事になっています。
ただし、この時期は中国人ですごくごった返します。
私が行ったのは2月で、どこも並ばずにスムーズに入場できましたが、シーズンは数時間待ちも当たり前の様です。その代わり天気が良い確率もシーズンの方が高いです。悩みますね。
冬の雪景色も大変綺麗な写真があったので、冬に行くのも良いんではないかと私は思います。
夏は雨が多くなって、不快だし、滑るし、良い景色が見れる確率が減る様です。
梵浄山の観光ルートの参考
赤色のルートがお薦めです。
ロープウェイを降りたら、遊歩道できのこ石の場所へ。そして老金頂の方から観光し、紅雲金頂の方に行くのが良いでしょう。帰りはお寺からロープウェイ駅まで下りで行けます。
私はきのこ石から先に紅雲金頂の方に行ったので、水色の線の所を登るのがすごく大変でした。

紅雲金頂は混むので、きのこ石の所についたらWeChatで予約をする
私が行った時期は人が少なかったので、すぐ紅雲金頂に登れたのですが、人が多いと予約して待たないと行けません。
混んでいる時は2時間くらい待たされるそうです。
きのこ石の所で、右の様な二次元コードがあるので、着いたらすぐに予約する様にしましょう。

黄果樹瀑布の旅の参考
旅の季節
7月~9月の豊水期は水の迫力があり、人気の様です。人もすごく混みます。
春〜初夏(5〜6月)、および秋(10月)は、水量が安定していて風景的にも美しく、気候も快適との事です。特に5月や10月は「雨季の余韻」と「観光シーズンの合間」で、水量と混雑ともにほどほどとの事です。
私が行った2月末は渇水期ですが、ある程度水量は増えてきている様で、載せた写真はまずまず水量があるとの事でした。
お薦め観光ルート
途中に書いたのですが、黄果樹瀑布は渓谷になっていて、バスを降りた場所から行く道中は基本ずっと下っていく形になります。逆に帰りが基本ずっと登りになりますので、帰りにエスカレーターに乗った方が良いです。
かつ徒歩でしか見られない風景もあるので、行を歩いて、帰りをエスカレーターに乗るのが体力的にも景観的にもお薦めです。
入り口から入って行って、分かれ道で徒歩の方に行きましょう(黄色の矢印の線)。
黄色の道はやや高い位置でずっと進みますので、そのまま滝の裏側の水帘洞に入って行きます。
滝の裏側を通ると、川の水面近いレベルに降りてきますので、緑の線にそって観光します。
最後はエスカレーターに乗って戻ってくる、というのがお薦めルートになります。

最後に
いろいろ書きましたが、参考になれば幸いです。
最後の黄果樹瀑布で、バスに乗れず少し間抜けな感じになりましたが、これも含めて一人旅の良い思い出です。
梵浄山と黄果樹瀑布、興味ある方はぜひ行って見てください。